金の糸美容術(美容法)が日本で正式に紹介されたのは、2000年度の国際美容外科学会においてですが、実はそれを遡ること数年前に、金の糸美容術(美容法)を受けていた日本人が存在します。
それは高須克弥氏です。当時、金の糸美容術は日本国内のクリニックではどこでも行われていない状態でした。そこで彼は、はるばるスペインまで出かけて、金の糸美容術(美容法)を受けてきたそうです。彼の感想としては、術後、月日の経過とともに、自らの皮膚の色調が明るくなり、手触りが柔らかくなるといった、皮膚の若返り効果を実感していったということです。
しかしながら、当時のスペイン製の金の糸美容術(美容法)用の針は、非常に太い針で、術後の腫れや内出血の点から見ると、当時行われていた当院のフェイスリフトとあまり変わりないのもでした。したがって、当院ではもっと腫れや内出血を少なくなるような改良に取り掛かり、それがある程度の完成を見るまで、患者さんへの提供を見合わせていました。
本邦で金の糸美容術(美容法)が最も注目を浴びるようになったのは、2000年代中盤になってからのことです。この頃、ロシアから吸収糸と針がセットになった金の糸美容術(美容法)用のキットが紹介され、金の糸美容術(美容法)の手技が簡略化されたことが、影響しています。さらに、主としてエステティックサロンに営業をかけて、患者さんをエステからクリニックへと紹介して、マージンを取るというブローカーが、そのビジネスモデルを完成し、組織的に活動を開始し始めたからでもあります。このロシアから紹介されたキットですが、やはり針が太く、吸収糸も太いもので、大きな内出血と腫れを伴っていました。その頃、当院では腫れや内出血を絞ることのできる、細い吸収糸と針の開発に成功し、これらを使った金の糸美容術(美容法)を、改良型金の糸美容術(美容法)として患者さんに提供し始めました。